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そして神の山は焼けた(3日目の2)

In : 3日目, 発心の地, Posted by 田原笠山 on 2008/10/21

焼山寺を打ち終えて、結局食料もないということで鏡大師経由を諦めて神山経由を選んだ。当初は鏡大師経由という計画だったのだ。藤井寺から焼山寺、そして鏡大師、広野、国道192号までの道には食料を確保できそうな店が、地図上には存在しなかった。そのことがボクを神山経由にさせた。それに16時から玉ヶ峠越えには自信がなかった。自信、というよりも、怖かったのだけれど…。

神山の町並みを見たときに、ボクは一日中山の中だったこともあったのだろう、ホッとした。安心した。もう大丈夫、と思った。焼山寺山は霊験あらたか、何か不思議な力が宿っているように感じていた。途中に見たイノシシの皮を吊るしていた畑の光景(きっとイノシシ避けなのだろう)とか、深山幽谷、誰にも逢うことのなかった山間の集落、そして疲労が少し感覚を麻痺させていたのかもしれない。

ボクは少し怖かった。サンクスで都会を感じたとしても、その感覚は拭えなかった。なにかがいるような、あるいは、ボクになにかが憑いたような、何かを感じていた。その感覚は徳島市内に入るまで消えなかったのだけれど…。

サンクスで食料を調達した。そして夕食もその都会、あるいは文明を感じさせる場所で済ませた。なによりも山を焼くような夕陽がクライマックスを迎えていたのだ。少しボクの感覚は麻痺というよりも、平衡感覚をなくしていて、そしてそれが恐怖という感覚に繋がっていたのかもしれない。

焼山。山は焼けていた。きっと弘法大師も同じ光景を見たのだろう。その地形が出来た時から、山が焼け、そして町が赤く染まる。人々はその光景に神を、あるいは仏を見たのだろう。神山。
焼山寺の夕焼け
夕食の野菜サンドとまるごとソーセージを食べたボクは、道の駅を目指した。クライマックスを終えた西の空には夜が段取りよく忍び込んでいた。暗い道を歩いた。とてつもなく長く感じた。1時間にも満たない時間、夜を歩くのはそれだけで感覚を麻痺させた。長く感じた。

ボクは道の駅に着いた。東屋に腰を下ろした。もう動けなかった。それは毎日のことだった。力を残さないでねぐらへと辿り着く毎日。その日もおおよそ10時間は歩いていた。

*藤井寺~焼山寺
*道の駅温泉の里神山

*(出費)
・サンクス神山町店
野菜サンド 280円
まるごとソーセージ 121円
赤飯おにぎり 130円
ふんわりロールマーガリン 105円
ポリッピー 103円
柿の種 105円
アサヒサンジャポスポーツドリンク 98円
ガム 120円
・自動販売機
スポーツドリンク3本 450円
缶コーヒー 120円

合計 1632円