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同宿あり(26日目の5)

In : 26日目, 修行の道場, Posted by 田原笠山 on 2008/11/13

宿毛大橋を渡る頃には太陽はもうボクと同じ高さにあって、一日をその朱色の句読点で強引に締めくくろうとしていた。あと30分もすれば、またボクはザックのポケットに入れているヘッドライトを取り出す作業を行う。

秋の日は釣瓶落とし

秋の日は釣瓶落とし(宿毛市和田あたり)


留守を預かってもらっているホッチキスと電話でもめた。荷物が届いていて、その不在通知に気付かないまま保管期限が過ぎていたことに対して、ボクは苛立っていた。そのことに対してというよりも、思い通りにならない毎日への不満も「ついでに」そこを出口にした。荷物がどこからなのか、ということが気になり始めた。差出人がまったく知らない企業からだった。千葉県の美浜…。

あとになって分かったことなのだけれど、イオンの懸賞に当たっていて「トップバリュー詰め合せ」が届いていたのだ。差出人が「イオン」ではなくて、発送を担当する企業名だったのでややこしくなっていた。

その怒りや苛立ちを抱えて、夜の宿毛市内を抜けた。与市明の交差点から国道56号線に出た。登り坂。しばらくして宿毛トンネル。抜けるとまた闇だった。18時。晩秋の夕闇は時間よりも深く感じる。もう20時とか21時の感じがした。少し慌てる。この先まったく何があるか分からなかった。地図上には「野地神社」「レストラン樹里」が記されていた。

少し行くと宿毛珊瑚センターというお土産物屋さんだろう店があり、シャッターは下りて人のいる気配もしなかった。その軒下を借りることにした。19時少し前。それから地面に座り込んで夕食を食べた。途中宿毛市内で何か買えばよかったと後悔した。「国道56号線」何かあるだろうと高を括っていた。

スナックスティック9本入りとジャンボソーセージを食べた。自販機が近くにあった。救われた。ボクは、その非常食を食べ終わると、マットに空気を吹き込み、寝袋をその上に広げてもぐり込んだ。川が近いのか山の中なのか寝袋が結露する。冷えているせいもあるのだろう。すぐに眠ってしまった。そして途中何度か起こされた。

2時、目がさめてポリッピーを食べ缶コーヒーを飲んだ。
3時、今度は歯が痛くて目がさめる。ペットボトルのお茶を買って歯磨き。それから鎮痛剤を飲む。膝の次は歯だ。
4時、顔の横でゴソゴソしているので目がさめる。ムカデだ。そのまま起き上がって金剛杖で潰してしまった。殺生。同宿していたのだろうムカデを殺したことへの罪悪感。

同宿あり。地面に寝るということは、そういうことなのだ。

そのまま起きて自販機のそばのベンチに座った。それから撤収を始めた。まだ夜だった。

宿毛市野地あたりから新城山に月

宿毛市野地あたりから新城山に月

*道の駅大月~宿毛市野地宿毛珊瑚センター
*珊瑚センター軒下泊

(出費)
・スリーエフ大月店
イナリ3個 180円
カップヌードル 168円
ドデカソーセージ 118円
スナックスティック9本 179円
ビオレサラシート 263円
(小計 908円)

・道の駅すくも モクモク亭
うどん 400円

・ダイソーパルティフジ宿毛店
液晶カバー(カメラ)
膝サポート
包帯
ペットボトルホルダー
シートタオル
(小計 525円)

・ドラッグササオカ宿毛店
バンテリン液 980円
アリナミン7 140円
(小計 1120円)

・自動販売機
缶コーヒー×3 360円

(合計 3313円)

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5つ星へんろ小屋あります(26日目の3)

In : 26日目, 修行の道場, Posted by 田原笠山 on 2008/11/13

宿毛サンライフで休憩していると、自転車のおじさんがやってきて「ここ小筑紫は大関琴光喜の父親の故郷で愛知やトヨタ自動車と関係がある」なんてことを話してくれた。相撲に興味がないボクも、琴光喜やその親方朝潮ぐらいは知っている。朝潮もまた高知の出身だ。土佐の海はその四股名できっと土佐の人だろうとは思ってた。豊ノ島という関取は知らなかった。この人は宿毛出身。

へんろ小屋(しんきん庵大月弘見)

民宿に隣接するへんろ小屋(しんきん庵大月弘見)泊まりにくくないかなあ…。


8時50分出発。
10時20分、扇レストランのところで休憩。違うおじさんが自転車でやってきた。そして今度はいかに宿毛が素晴らしいかを話してくれた。孤独になりがちな歩き遍路には声を掛けていただくことは何よりの接待かもしれない。10時30分出発。

10時40分、道の駅すくもで休憩。10分で着くとは思っていなかった。というかほとんど地図を見ていなかったので、位置関係が曖昧だったのだ。もくもく屋にてうどんを食べる。400円。

この道の駅にあるへんろ小屋は2階建だ。そしてオーシャンビューなので泊まってみたいと思った。薬王寺手前の木岐浜の2階建の小屋とここが「5つ星小屋だなあ」なんて考えていた。木岐では食料がなかったし、宿毛はまだ昼前だし、ついてないなあ、なんて思った。

11時10分出発。11時30分宿毛市内、100円ショップと薬局を探す。シマムラの駐車場で「このへんに100円ショップがあると聞いたのですが」と訊ねたら「ああ、すぐそこですよ」と道を教えていただいた。パルティフジ宿毛店への道だ。

しかしその「すぐそこ」が長かった。車だと5分もあれば着くだろう場所も歩くと20分30分かかってしまう。途中さらに確かめる。「パルティフジへはこの道で良いのですか?」と通りすがった人に訊いた。

12時少し前到着。隣接してあったドラッグササオカにてバンテリン液と栄養ドリンクを買う。バンテリン信奉者のボクとしては、バンテリンが癒してくれるはずだと思っていた。それからダイソーパルティフジ宿毛店に行き、膝サポーター、包帯、身体を拭くシートタオルなんてのを買った。ベンチに座って荷物を整理していたらみかんをいただいた。

12時40分出発。「パルティフジ、なんでもあり」と日記に書いている。マクドナルドもある。ハンバーガーを食べないボクも、なぜだか食べたくなった。食べなかったけれど。そして延光寺に向かった。汗ばんでいた。それほどの天気だった。

5つ星へんろ小屋(宿毛道の駅)

5つ星へんろ小屋(宿毛道の駅)