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充電器など電気小物

In : 装備と携行品, Posted by 田原笠山 on 2009/06/07

装備と携行品」の「(19)充電器、電池などの小物類」の内容を紹介したいと思います。

電気小物ほか

電気小物ほか

(1)携帯電話充電器
(2)ヘッドライト
クリプトン球とLED両方付いているものが便利かもしれませんね。
(3)細引き
洗濯物を干すとかテントを押さえる時に使いました。5メートル。
(4)デジタルカメラ充電器
(5)予備電池
8本入り
(6)カメラリモコン
使うことはなかったのですが…。
(7)乾電池式携帯電話充電器
これは何度も使いました。
(8)コンパス
コンパスは必要です。特にへんろ道保存会の地図を使われる方には特に。というのも、地図の方位が場所ごとに違って印刷されているので、ときどき地図上で迷ってしまう場合あり。コンパクトにするためには仕方ないのですが、「上が北」と決まっている地図を併用することをお勧めします。
(9)SDカード
最近はコンビニでも販売しているのですが。
(10)ブロワー
埃はどうしても着くので。というか、中に入ってしまったものはこれではどうしようもないのですが…。あとペーパーはもって行きませんでした。ティッシュで…。クリーナーは持っていったほうがいいのかな。というか、普通は持って行くのだろうけれど。

「延長コードの短いやつがあると便利」という人が多いですね。歩いていてもそのことを言われます。ボクは持っていかなかったし、途中でも買わなかったのですが、その用途は「盗電」です。

「盗電」については改めて書きますけれど、歩き遍路、そして野宿遍路で携帯電話を使っている人は公衆トイレや自販機、公園、いたるところで充電を試みるようです。

許可を得て充電するのは良いのですが、無許可の場合は窃盗ですから、やってはダメでしょう。気持ちは分かるのですが、やはり商店なり民家なりで充電させてもらうとか、宿泊施設に泊まって充電するとかしないと、と思っています。

携帯はなくても良いのですが、ボクの場合はデジカメの充電の問題でどうしても宿泊しなければならなかったということもあります。6時間とかかかりますから…。乾電池式のデジカメのほうが野宿遍路には良いかなあ、と思いました。

最近はネットの地図や携帯ナビで歩いている遍路も見かけますが、そうなると毎日充電しなければならないでしょうから、どうしているのかなあ、なんて思ったことがあります。ボク場合携帯は8時20時の10分間しか電源を入れないで、そのほかの時間は切っていましたから。

そういう方法でメール受信だけなら1週間とか大丈夫ですから。水もトイレも軒下も借りてはいるのですが、電気も借りて良いかというと、それはちょっとまた別問題だと思うのですが?どうなんでしょうね。「盗電」と書きましたが、やはり遍路は四国に人たちに迷惑をかけながらではないと歩けないということなで、どこまで許されるのか、という話になるのかなあ、なんて考えています。

仕方ないのかなあ?



見淸淨句是菩薩位(11日目の6)

In : 11日目, 修行の道場, Posted by 田原笠山 on 2008/10/29

「見淸淨句 是菩薩位」とは「理趣経」にある偈なのだけれど、意味は「欲心を持って異性を見ることも、清浄なる菩薩の境地である」ということらしい。

理趣経 – Wikipedia

真言密教では、「自性清浄」という思想が根本にある。これは天台宗の本覚思想と対比、また同一視されるが、そもそも人間は生まれつき汚れた存在ではないというものである。『理趣経』は、この自性清浄に基づき人間の営みが本来は清浄なものであると述べているののが特徴である。

特に最初の部分である大楽(たいらく)の法門においては、「十七清浄句」といわれる17の句偈が説かれている。

この「十七清浄句」の7番目が「見淸淨句是菩薩位」。1番目は「妙適淸淨句是菩薩位」。「男女交合の妙なる恍惚は、清浄なる菩薩の境地である」ということなのだけれど、「男女交合」も「菩薩の境地」であって、性欲や性行為を含めて「人間の行動や考え、営み自体は本来は不浄なものではないと述べていることがその肝要である」ということが、「理趣経」の趣旨なのだろう。

羽根岬の夕陽を見ていたら、すっかり夜になってしまって、国道沿いを歩く白衣の遍路は車のヘッドライトに照らされて、きっと中には驚く運転手もいるのだろうと思った。小さな子供は泣き出すこともあるだろうと思った。

ドライブインなぎさの横の浜で、盛大に焚き火をしている遍路がいた。テントを張ってのキャンプだった。すぐ横には川が流れていて海に注いでいたのだけれど、その水で沐浴でもするのだろうかと、思った。まさか風呂を沸かしたりはしないだろうけれど…。

ホテルなはりは思ったより遠かった。ショップヨシダで夕食や非常食を買った。そこからすぐ、ホテルなはりはあった。久しぶりの家だったし、久しぶりの布団、風呂、暖かい部屋、欲望は全て揃えられていた。受付のお姉さんに少しだけ、欲情もした。

そのお姉さんに言った。「あの室戸の割引券はいけませんね。ここまで連れてくる」ということを言った。

その部屋は旧館の3階で、窓を開けると新館の壁が目の前にあった。取りあえず洗濯をした。風呂に入りながらの手洗いで、ほとんどのものを洗った。寝袋、カバー、テント、グランドシート、全ての物を干した。窓を開けたまま暖房を効かせた。そのほうが乾きが早いと思ったからだ。

衣類はエアコンの吹き出し口の所に吊した。そうしておいて、下の階の大浴場へ向かった。洗濯機も乾燥機もあったのだけれど、「もういいや」と思い、風呂につかった。落ち着いたら、体中が痛くなった。

部屋に戻って、夕食を食べた。おにぎりセット、カップ焼きそば、卵焼き、あんパン、かなりの量だったけれど、平らげた。それでも何か物足りない気分だった。もうその空腹感は満たされないようでもあった。神経がどこか壊れていて、欲求は満たされることがないようにも考えていた。食べても、寝ても、その欲望の器は、底が抜けていて、そこから漏れているようにも感じていた。

充電した。携帯もカメラも。それからベッドに入った。すぐに眠くなった。何度も目がさめた。何度も目がさめてその場所を確かめた。そしてその間に夢を見ていた。夢精したのはその夜だった。

国道55号線

*三津~奈半利
*ホテルなはり泊

(出費)
・Yショップ室戸店
まるごとソーセージ 121円
手巻きおにぎりツナマヨ 116円
手巻きおにぎり梅 105円
手巻きおにぎり 四万十のり 105円
ポリッピー 100円
ピーナッツチョコ 104円
乾電池単三×4 263円
(小計 1019円)

・ショップヨシダ
おにぎりセット 200円
卵焼き 150円
カップ焼きそば 178円
パン 100円
あんパン 100円
ピーナッツ 2個 210円
(小計 938円)

・自販機
缶コーヒー×2 240円
スポーツドリンク 150円

・ホテルなはり 3500円
朝食バイキング350円

合計 6197円



充電の問題なのだ(10日目の1)

In : 10日目, 修行の道場, Posted by 田原笠山 on 2008/10/28

目が覚めるとテントの外は明るくなっていた。東に向けた入り口を開けると、水平線はすでに赤く染まっていた。日の出が近いことが分かった。ボクは取りあえず小便をした。そしてテントの中に戻って、いつものように出発の準備を始めた。太陽が、朱に染まった辺りの風景の中に染み入るように、ジワリとその姿を現した。日の出はボクに勇気を与えてくれた。夕日は哀しみを教えてくれた。
野根海岸にて

しばらく日の出を眺めていて、それから本格的に撤収を始めた。室戸まで40㎞、歩き始めた。東洋大師明徳寺に参詣した。そこで60歳を過ぎているだろう二人連れのお遍路さんと出会った。明徳寺の通夜堂に泊まったのだろうかと思っていて、そのことを尋ねたら手前の民宿に泊まっていて、6時には出たということだった。この方たちとは宿毛で再会して、そして宇和島、西予市で再会する。

歩き始めた。ふたり連れのお遍路さんたちもボクの後にいた。国道55号線、道路はピッタリと海岸に寄り添って室戸へと続いていた。野根を過ぎると室戸市までは食堂も商店も、そして自動販売機もなかった。そのことを知るのは、最後の自販機を見た10㎞先のことだったのだけれど。

法海上人堂に参詣した。そこで休憩した。食料がなかった。野根の商店街は開店していなかったのと、その先に何かあると思っていたので、なんの準備もしていなかった。二人連れのお遍路さんたちもやって来た。「暑くなりましたね」と挨拶をして、ボクはその上人堂の下の海岸に降りた。もう少し暖かければ泳げるのではないかというぐらいの天候だった。海はキラキラと輝いていた。

法海上人堂の横を流れている小川は、その下の海に流れ込んでいた。ボクはその水で白衣、Tシャツやパンツを洗った。ついでに顔を洗い、歯を磨いた。洗濯物と一緒に、テントやシュラフを干した。ボクも干した。テントやシュラフだけではなくて、ボク自体が湿っているような感じがしていた。乾いた場所に眠りたいという欲求もあった。

メールチェックをした。携帯電話の電池がなかった。昨日買った乾電池を充電器に入れて充電した。電池式充電池での充電では充満されなかった。携帯電話やデジタルカメラの充電、それらの装備を持ち歩いていると常にそのことが気がかりだったし、どこで充電するかという問題も考えなければならなかった。

ホテルや民宿以外だと、通夜堂や善根宿で充電するしかないのだろうけれど、それはどうも憚れれるように思った。無料で泊まらせていただいているという気持ちもあったし、その数も少なかった。そんな気持ちはあっても、通夜堂で充電したこともあった。

携帯電話の充電を考えると、どうしても5日に1回はホテルや民宿に宿泊しなければならないのかもしれない。携帯電話やカメラというデジタル製品にボクたちは拘束されている。寝て食べて排泄して、そして充電という行為。楽になったのか、苦になったのか、幸せになったのか、不幸になったのか、なんて考えながら、ボクは片付け始めた。10時30分になっていた。

法海上人堂下の海岸にて
法海上人堂下の海岸にて