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佐賀温泉、温泉三昧の一日(18日目の3)

In : 18日目, 修行の道場, Posted by 田原笠山 on 2008/11/05

毎日30キロとか40キロとか歩いていたのだけれど、その間何を考えていたかというと、よくは思い出せないことについて、考えていたというか、思っていたというか、それぐらいの感じだったのだろう。痛みが思考を止めたのかもしれない。なにかに酔ったような、例えばウォーキングハイみたいなもの、だったのかもしれない。

岩本寺で会った自転車遍路

岩本寺で会った自転車遍路


13時40分、岩本寺発。国道56号線からはゆっくりした登り坂。少しの勾配を身体が感じ取るようになっていた。相変わらず膝は痛かった。

15時、金上野(きんじょうの)で、朝買ったいなり寿司と赤飯おにぎりを食べる。食べると少しは気持ちが紛れた。痛みが和らぐように感じた。「高知は辛い」と日記に書いた。これから三十八番札所金剛福寺まで70数キロ、「3日? 25キロ、25キロ、25キロ」と続けて書いている。

思い出しているのだけれど、たぶん、ここが一番の難所だった。先も見えなかった。

16時30分、佐賀温泉の駐車場にあるへんろ小屋「しんきん庵」に到着。幡多信用金庫の寄贈した小屋ということだった。また改めて書くけれど「へんろ小屋プロジェクト」のひとつとして建設されたものなのだろう。その小屋はふたりが寝られるスペースがあって、真ん中には弘法大師の像が建っている。その夜はボクひとりだったのだけれど。

少しして、菅笠と金剛杖だけを残して佐賀温泉に行った。そして温泉に入った。Kさんもちょうど風呂に入っていた。「あ、いましたね」と話しかけた。
「ああ、今さっき着いたよ」
「ボクは、風呂だけですけれど」と少し話してから、Kさんは上がっていった。

30分ほどいて、それから食堂に行った。泊まり客の食事はまだのようだった。ボクは唐揚げ定食を注文した。温泉代が500円、唐揚げ定食が900円だった。ボクが食べている間にも、遍路の泊まり客がチェックインしていた。

食べ終わると、預けていた荷物を引き取って、それから遍路小屋に戻った。Kさんも含めて4~5人、佐賀温泉に泊まっているようだった。そのすぐ横の小屋で野宿する、という、なんだか格差みたいなものを考えていた。そのことがボクを少しだけだけれど、哀しくさせた。

寝袋を出した。マットの空気を入れた。と、旅館のお姉さんがやって来て「これ、お遍路さんのですよね」と、ボクが食堂に忘れたタオルを持ってきてくれた。なんだか申し訳なかった。ボクは今出した寝袋の中に収まった。まだ18時だった。今日はゆういんぐ四万十、佐賀温泉と2回も風呂に入った。2日に分けたいもんだ、と思った。

膝は相変わらず痛くて、鎮痛剤を飲んだ。それが効いたのか、30分もしないうちにボクは眠りに落ちていた。

佐賀温泉の遍路小屋

佐賀温泉の遍路小屋


後に見える活魚トラックが夜中にエンジンを停めないままだったので、排気ガス臭かった…。もう少し離れた場所に停車してくれれば……。

*大坂休憩所~佐賀温泉
*佐賀温泉、遍路小屋しんきん庵泊

(出費)
・スリーエフ窪川替坂店
チリメンコンブご飯 300円
おでん厚揚げ 80円
スナックスティック(9) 179円
おにぎり赤飯 125円
おにぎりリーゼントくん 110円
(小計 794円)

・佐賀温泉
入浴 500円
唐揚げ定食 900円
(小計 1400円)

・自販機
カップコーヒー 100円
ミルクティー 120円
スポーツドリンク 150円

合計 2564円