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女遍路ひとり旅、怖くないですか?(29日目の3)

In : 29日目, 菩提の道場, Posted by 田原笠山 on 2008/11/16

仏木寺を12時40分に出発して、遍路道は建設中の松山自動車道の横を通りながら、歯長隧道手前から歯長峠の登りになる。県道からの入り口を少し登ったところに歯長へんろ小屋があった。30分ほどの歩行時間、13時10分着。

見ると、宿毛ですれ違った、そして龍光寺で見た「同じ靴を履いていた」女の子がいた。外のベンチに腰を下ろし日記をつけているところだった。「こんにちは」とボクがいうと、「あ、こんにちは」と答えてくれた。

「雨が止んでよかったね」
「そうですね、昨日も降られて」
「宇和島から?」
「はい」
「宿毛で会ったよね?えっと延光寺で、夕暮れに」と話を始めた。
彼女は前日、雨が降り出したのでバスを使って宇和島入りしたそうだった。それでボクを追い越したのだ。区切り打ちをしているということで、今回も1週間の休みを使って回っているとのことだった。

彼女が出発した。「じゃあ、また」「ええ、追い越しちゃってください」「無理かも」なんて話して、それからボクは昼食のスナックパンを食べた。13時40分発。

同じ靴履いていた女の子

その同じ靴履いていた女の子

30分ほどして彼女を追い越した。そのときに写真を1枚だけ撮らせてもらった。「同じ靴だね」といったら「あ、本当ですね」「雨でぬかるんでたらグリップしなくてね」なんて言いながら別れた。それ以降、会うことはなかった。ひとり山の中で怖くはないのかと思ったのだけれど…。

14時30分歯長地蔵小屋着。少し休憩して出発、導引大師でまた少し休憩。大師堂で宿泊できるとのことだったのだけれど、まだ早い。15時20分、道中安全見守大師休憩所にて休憩。民宿みやこさんからがお接待で置いているみかん2個を頂く。15時30分出発。16時10分少し迷いながら四十三番札所明石寺到着。夕方が近づいていた。お金を降ろせないままだった。

16時40分、出発しようとしたら二人連れの男性がやって来た。「早かったですね」と言った。「急いだよ」ということだった。女の子を見なかったかと訊ねたのだけれど、知らないということだった。ボクは「それじゃあ、またです」と言って急いだ。日曜日、郵便局のATMも早く閉まるはずだった。56号線沿い、JRうのまち駅近くに大きい郵便局があるはずだった。サークルK、サンクスも地図に載っていたけれど。それにキャッシュカードも持っていたのだけれど、なぜだか急いでいた。ねぐらが決まってないというのも気持ちを焦らせた。

明石寺まであと一里

明石寺まであと一里