神峯寺そして安芸市へ(12日目の2)

In : 12日目, 修行の道場, Posted by 田原笠山 on 2008/10/30

11時50分、神峯寺まで1.5キロメートルのところで休憩した。車道だけを辿って歩いて行くほうが「楽」ではないかと思ったのだけれど、遍路道はその車道をショートカットして直線で山門に続いていた。それは地図でも分かったので、歩きやすさやアスファルトの道路よりは急登の山道を選んでしまう。下りは車道だけを使った。

へんろみち保存協会の「解説編」には「この札所に至る遍路道は『真っ縦』と呼ばれ勾配四十五度一・三キロの急坂で、土佐の難所ならぬ関所で知られている。」と記載されている。大型バスが通行できないのは、道幅ではなくて、その急坂のためなのかもしれない。

12時30分頃神峯寺着。標高が高い分、秋風が冷たく感じた。展望塔まで行くと公園があって、そこでテント張って夕陽や朝陽を見ると綺麗かなあ、なんて考えていた。

納経を済ませて納経所に行く。みかんをいただく。横のベンチに座って、オニギリとサンドイッチの昼食。遅い一日の始まりだったのだけれど、急登に疲れていた。少し長めの休憩。13時30分出発。来た道を戻る。

下り終えた辺りでKさんと再会。宍喰以来、と言っても2日ぶり。朝早くから夜まで歩いた2日間だったので、Kさんを追い越して、そして10時前のチェックアウトだったのだけれど、追い抜かれることなく、神峯寺を打ち終えたことになったようだ。

なんだか懐かしい気持ちがしたし、なんだか面倒臭い感じもした。遠くからKさんであることが分かった。ボクの方が先に手を振った。「早いね」とKさんが言った。

Kさんは空荷だった。その日は55号線の民宿に宿泊するとのことで、荷物を預けての参拝だった。「今日はどこまで?」と聞かれたので「安芸市内あたりと考えているのですけど」と答えた。

「登りはきつかった?」
「ええ、ま、でも、車道ですから。どこに泊まるのですか?」
「その先の民宿にね。」
なんて会話を少しして「じゃあまた」と別れた。14時あたりだった。あと3時間、12キロ歩けるとして安芸市内を抜けられるかなあ、なんて考えて地図を見た。

安田から安芸伊尾木までは、あの室戸までの10キロの道のような風景だろうと、地図を見ながら思った。ただ鉄道があり駅があって、そのことがボクを安心させた。天候次第では駅泊も出来る、と思っていた。殺風景な地図の風景は、それだけで距離を、実際よりも短く感じさせた。

神峯寺にて
神峯寺にて

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